短期連載編集部発 発見山!!

ヤマケイJOY誌面
DISCOVER COOL JAPAN SECOND MEET沖縄 西表横断道 

まっつぁんが発見した和賀岳のヒミツの花園につづき、
現編集部員のヘコタレことミヤカワが発見したのは、
イリオモテのジャングル、ジャングル。
お気楽ニコニコ顔で海を渡りはしたのだが…。
蓋を開けてみると、ありとあらゆる苦難が襲いかかるズッシリと重い旅に。
ほぼ30’sの4人組が物語る2泊3日の横断道!

 物語。

 これは物語。
 酸いも甘いも噛み分けた30女と、ヘコタレぎみの30男。仕事に手足を縛られた30女に、新婚ポヤポヤの30前男。主人公はこの4人。といっても、出演者はこの4人のみ。あとは、その他大勢のエキスパートと、足元にうごめく無数の吸血ワーム。聞き間違いの、ネコの声。以上。
 舞台は、ジャングル。
 このクニにありながら、島の90lは亜熱帯の森に覆われている。海面から樹々がそのまま突き上げたかのようなジャングルの様相に圧倒されたのか、上陸前の甲板で4人はともに無口…。酸い甘女は、それでも胸を躍らせる。これから始まる旅の密度に。仕事女は、胸をなで下ろす。手が、足が、少しずつ自由を取り戻しつつあることに。ポヤポヤは、感慨深げ。この男、ネコに執着している。ここだけに棲む幻のネコに。ヘコタレは、濃い森を見て、ため息をついた。

 観光船の軌跡がポンポンと音を立てている。タコ足のように泥土に絡みついた背の低い樹々が、さらに複雑に絡み合い、解きほぐすことのできない知恵の輪を創っている。船内放送によれば、このクニにある7種すべての知恵の輪が、この島で生長しているらしい。ヘコタレの貧相な想像力では、この森の創造の過程など思いもつかない。
 川の水は、澄んでいる。ただ、泥土に染められたのか、深林の反射なのか、その色は渋く沈んでいる。
 グンカンイワというところに上陸した。この名と関係があるかは知らないが、かつてこの島は天然の軍港として、利用されていたことがあったという。深い海溝にアメーバのような入り江。大きな艦船を隠すにはもってこいだったのだろう。いまやそんな面影はどこにも見えない。争いごとと、この森がどこで結びつくというのか。知恵の輪同様、ヘコタレは想像力に欠けている。

 酸い甘女と仕事女のヴォルテージが上がってきた。ポヤポヤもトウキョーでは見せない顔をしている。ヘコタレも表情が少し和らいだろうか。丸い淀みを意味する名瀑を経て、神々の座を意味する名瀑に歩を向ける。島の創造伝説にも関わるという聖なる地だ。肩に食い込むバックパックを、それぞれが放り投げる。神との会話はそっちのけで、流れに身を浸し、纏わりつく熱をぬぐい去った……。

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『ヤマケイJOY』は手軽に山歩きを始めたいビギナーや登山初級者・中級者に向けて「山歩きの楽しさを伝える」雑誌です。山の初心者にもわかりやすいように工夫された登山ガイド、難しい言葉を使わずに解説した登山用具情報、魅力的な食の紹介などなど、山登りがもっと楽しくなる情報を満載しています。2月末、4月中旬、5月末、7月初旬、8月末、11月末と春夏秋冬の四季の間に6冊の発行となっているので、春の花、夏のアルプス、秋の紅葉、冬の軽い雪山&低山など、四季折々の山の楽しみをお届けします。またよい山を紹介するだけではなく、安全で快適な登山をするためにも登山道具選び、山の技術など、山で遭難しないため、安全登山についてもていねいでわかりやすく紹介しています。

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ヤマケイ JOY

2008年夏号

価格 :1,100円(本体 1,048円 +税)
書籍コード :914068
書籍サイズ :A4変型判 220ページ
発行年月日 :2008年05月30日

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日程 2008年8月24日(日)〜26日(火)
場所 北アルプス・涸沢周辺
主催 山と溪谷社

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